
−複合文化施設−
川西町フレンドリープラザは、1994年8月に開館した劇場と図書館が一つになった複合文化施設である。町出身の作家・劇作家の井上ひさしさんから貴重な蔵書をいただき誕生した遅筆堂文庫は、いまでは14万冊の本が収蔵されている。劇場は712席の中ホールで、演劇公演にふさわしい設計がほどこされている。
文化会館やホールの事業をいう場合、自主事業ということばを使う。この場合の自主事業とは貸館事業に対し「その施設が自ら主催する事業」をさしていう。
フレンドリープラザでは「自主事業」を展開するにあたって三つを指針としている。
指針の第一は、地域住民への優れた芸術作品の鑑賞機会の提供である。これは劇場の大きな役割であり、そのためほとんどの公共ホールや文化会館は年間数本の演劇やコンサートを「買取り公演」する。平成13年に施行された文化芸術振興基本法には「国民がその居住する地域にかかわらず等しく、文化芸術を鑑賞し、これに参加し、またはこれを創造できるような環境の整備が図られなければならない」と明記されている。どんなところに住んでいようと国民は文化芸術を享受する権利を有する、と初めて法律に明文化されたわけで、たいへん大きな意義がある。
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