2019年7月~8月 辻蕎麦便り

文月。

「暑い、暑い、暑い、あつ~い。いくら書き連ねても足りないくらい暑い毎日です。どうしたんでしょうね、日本列島」。
去年の辻蕎麦便り7月号の書き出しですが、この変わり様は本当にどうしたんでしょうね。
ここ2、3日、ようやく夏らしくなってきましたが、それまでの山形は夏真っ盛りとは思えないような天候でした。
7月に入り、最高気温が30℃を超す日はほとんどなく、中旬には平均気温が20℃に満たない日が6日間もありました。
おまけに連日、雨か曇天で、青空の中で太陽がまぶしいなどということはあまり記憶にありません。

ささやかなわが家庭菜園にも影響が。
まずはトマト。
開花してから日々の平均気温の合計が800℃から900℃に達しないと色鮮やかに熟しません。
花は次々に咲き、実をつけ始めたものの、赤く熟れた色になるのにやたら日数がかかり、まさか緑色のトマトってことはないような、とあらぬ疑いをかけたほどです。
ジャガイモも収穫時期を迎えたのに、雨模様の天気続きで、畑の土がなかなか乾かず日一日と先延ばしに。
湿った土のなから掘り出すと、土がジャガイモにべったりついて、うまく取れないのです。
これが腐敗の原因になったりもします。
手をこまねいている間にジャガイモが巨大化し内部に空洞ができてしまったり、はたまたネズミの格好のえさになり、食い散らかした残り物の後片付けに追われることになりました。
3、4日好天が続いてくれればこんなことにはならなかったのに、と恨めし気に天を見上げるしかありません。

ささやかなわが家庭菜園ならこんなぼやきで済みますが、気がかりなのが宮城県など太平洋側の米作地帯。
山形より連日2、3℃気温が低く、おまけに日照時間も極端に少なかったようです。
稲も品種改良が進み、少々のことでは深刻な冷害に見舞われるなどということはなくなってきたようですが、この先、きちんと持ち直してくれればよいのですが。

西日本ではゲリラ豪雨による被害が各地で出ています。
被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
テレビなどで「避難指示が出されました」という速報を耳にすることが極端に多くなったような気がします。
知人友人が住む地域が報じられると心配でなりません。
その都度電話で安否を確認していますが、こんなことが増えていくんでしょうか。
なんとか穏やかで、四季の到来がしっかり感じられる日本に戻ってほしいものです。

2019年7月28日