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糖尿病は万病のもと



医療法人社団さつき会
あしたばクリニック
院長 森田 義宏
(もりた・よしひろ)
平成3年、佐賀医科大学(現、佐賀大学医学部)卒業。平成9年、山形大学大学院卒業。山形県内の公立病院勤務後、平成18年11月よりあしたばクリニック勤務。

「患者さんとじっくり話しをする診療を心掛けています。」

〒998−0862 酒田市曙町2−18−6 TEL:0234−21−2230



増え続ける糖尿病
 糖尿病とは、膵臓から出るインスリンというホルモンの量の不足、または質の悪化により、血液中の糖分をうまく使うことができず、血糖値が慢性的に正常範囲以上に上昇している病気です。血糖値の正常範囲は、空腹時で70〜109mg/dlです。

 糖尿病は年々患者数が増加している病気で、現在、日本の患者数は七四〇万人、予備軍まで含めると一六二〇万人と推定されています。また、日本の成人のおよそ六人に一人が該当すると考えられています。このように糖尿病が増えた理由は、私たちの生活習慣(食べ過ぎ、食事の欧米化、運動不足、ストレス等)が大きく関係しています。


初期は症状なし、しかし糖尿病は万病のもと
 糖尿病の初期はまったく自覚症状がないので、自分が病気だということに気がつかず、市町村や会社の健康診断で見つかる場合がほとんどです。しかし、糖尿病がひどくなり、血糖値がかなり高くなった状態では、のどの渇きや全身の倦怠感、体重の減少などの症状が現れてきます。

 また、血糖値を高いまま放置しておくと、必ず合併症が起こります。糖尿病の合併症は、大小さまざまな血管の動脈硬化によって引き起こされるもので、全身あらゆる場所に起こる可能性があります。そのなかでも、神経と眼と腎臓には特に合併症が起こりやすく、手足の感覚が鈍くなったりしびれたりする「神経障害」、物が見にくくなるなどの「網膜症」、足がむくみ尿に蛋白がでる「腎症」は、糖尿病の「三大合併症」と言われています。

 また、脳卒中や心筋梗塞、壊疽(足が腐る病気)などの恐ろしい病気を引き起こすこともあります。さらに、血糖値が高いと、いろいろな細菌やカビが体に侵入しやすくなり、思いもしない感染症が発生してきます。糖尿病の合併症は無数にあり、本当に『なんでもあり』と言えるでしょう。


正しく知ることから始めよう
 現在は、糖尿病の治療法も進歩し、糖尿病患者さんの平均余命も伸びてきています。血糖のコントロールを十分に行えば、糖尿病を持たない人と同じように生活することができるのです。糖尿病を克服するために大切なことは、まず糖尿病に対する正確な知識を持つこと、そして、それまでの生活習慣を見直し、改善することです。糖尿病は、血糖値が高いこと以外は、自覚症状も乏しいことが多く、つい放置しがちになります。しかし一方で、恐ろしい合併症によって死期を早める危険性がある病気であることも知っておかなければなりません。

 みなさん、書店で販売している一般向けの本を読んだり、インターネットを利用したりして、「糖尿病」のことをぜひ知ってください。病院や診療所で開催している糖尿病教室などに参加してみるのもいいでしょう。

糖尿病の症状あれこれ

【荘内銀行情報誌『凛』25 2007春号 より転載】



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