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からだを動かして生活習慣病予防を



医療法人 清永会
矢吹病院
 理事長 矢吹 清隆
(やぶき きよたか)
昭和55年順天堂大学医学部卒業。
順天堂大学伊豆長岡病院外科助教授を経て、平成16年2月より医療法人清永会理事長。
元JリーグJEF 市原チームドクター。現在、日本体育協会公認スポーツドクター、山形県サッカー協会医事委員、日本外科学会・日本消化器外科学会・日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会専門医。


矢吹病院
山形市本町1−6−17   TEL:023−641−7330

天童温泉矢吹クリニック
天童市鍬ノ町土地区画整理事業第18番街区1号、2号
TEL:023−656−9811




生活習慣病とは
 心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満などは、偏った食事、不眠、喫煙、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足など、日常生活の乱れにより生じる病気で、生活習慣病と呼ばれます。  

 予防対策は、適正な食事とともに定期的に運動を行うことが知られており、その重要性が厚生労働省指導の「健康日本21」などで通知されています。



からだの動かし方
 年齢別にみた、日常生活に運動習慣を取り入れている程度と一年間の死亡率を示したグラフ(図)を見ると、普段実践している運動のレベルが高ければ、それだけ死亡率は低くなっています。全身持久力運動は、一般に血圧を下げる働きがあり、心血管系の病気にかかる危険度を減少させます。また、エネルギーを消費することにより肥満を予防し、糖の利用効率を高めて糖尿病発症の危険度を下げます。体重が負荷となるような運動を行えば、骨が刺激を受けて強くなります。気分転換にも役立ちます。


 健康を維持増進し、生活習慣病を予防するためには、酸素を充分取り込みながらエネルギーを発生させる有酸素運動が有効で、全身持久力の維持、増強につながります。健常者では、からだに酸素を取り込むことができる最大能力(最大酸素摂取量)の50%程度の運動が推奨されています。  


 運動時間の目安と目標心拍数は、1週間の合計で、50歳代が150分と115回/分、60歳代で140分と110回/分です。1回の運動持続時間は少なくとも10分以上、1日の合計として、20分以上で目標30分。3日以上間隔を空けずに、少なくとも週に2日から3日は行うことが望まれます。うっすらと汗が出るくらいの運動量がよいでしょう。


 健康づくりの例として、30歳代ぐらいには速歩(100m/分)、ジョギング(120m/分)、自転車(18Km/分)などが勧められています。生活の中で、無理なく楽しくどこでもできて、継続性ある種目とすれば、50歳代・60歳代では、ウォーキングは最適と言えます。最初はゆっくりと短い距離を歩き、段々と目標をあげて、最終的にはややきついと感じるスピードで、1日の合計が1万歩を目指しましょう。

準備も大切

 運動を行うには準備が必要です。日々バランスの良い食事の摂取を心掛け、体調の悪い日や疲労が蓄積している時、腰・膝・足首などを傷めている場合は、決して無理をしてはいけません。

 暑い日の野外活動では、気温を調べ、24〜28℃で充分注意し、それ以上ではかなり警戒しましょう。気温とともに高い湿度にも注意してください。運動前に水分を補給しておくことや、運動時に氷やスポーツドリンクを用意し、発汗に合わせてまめに補給することが大切です。運動後の汗の管理、食事、休養、睡眠にも気をつけ、翌日まで疲労が残らないようにしましょう。


 頭では運動の良さを理解していても、継続はなかなか難しいものです。肥満体重、高血圧、高脂血症、糖尿病などを併存する方は、医師と相談し治療のひとつと考え、健康な方は、体を動かせることを楽しんで、続けられてみてはどうでしょう。

年齢別にみた、日常生活に運動習慣を取り入れている程度と1年間の死亡率

【荘内銀行情報誌『凛』26 2007夏号 より転載】

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