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更年期なんかぶっとばせ




すこやかレディースクリニック
院長 斎藤 憲康
(さいとう・のりやす)
 新潟大学医学部卒業後、鶴岡市立荘内病院を経て、平成11年に「すこやかレディースクリニック」を開業。「卵子から死ぬまでの女性のトータルケア」を目指して、不妊症治療、更年期検診、癌検診に積極的に取り組んでいる。

〒997-0801 鶴岡市東原町19−27 
TEL:0235−22−8418 
URL http://www.sukoyaka.net/
診療科目:産科、婦人科、内科、神経科
診療内容:一般産科・婦人科、不妊症治療、各種検診、カウンセリング、マタニティビクス、在宅ターミナルケア



 最近の女性のパワーには、驚くべきものがあります。日本では、家庭を実質支配しているのは昔から女性でしたし、母系社会の方が平和な世の中が続くことは、歴史が証明しています。また、日本の女性は世界一長生きです。いつも私は、外来をやっていると日本の女性には弱点がないように思うのですが、日本の女性にとってもアキレス腱のような弱点が、たった一つだけあります。それが更年期です。


更年期とは
 更年期は、閉経の前後十年間、具体的には45歳から55歳くらいまでを指します。この時期には、女性ホルモンの分泌が急激に減少してきて、いわゆる更年期障害が起こってきます。また、この時期には、肉親との死別や家族の離散、夫との関係など、精神的なストレスも加わり、更年期障害がより増幅されて現れることもしばしばです。しかし、昔言われていた「人生五十年」は、現在では、人生の折り返し地点にすぎません。この時期を乗り切ってこそ、その先に、本当にやりたいことを自由にやれる素晴らしい人生が待っているのです。更年期なんかぶっとばせ!


更年期障害の症状と治療
 更年期障害は、一つ一つはまったく関係ないような多彩な症状が現れます。一番多いのは、女性ホルモンの低下によって現れる火照りや冷え、汗をかく、動悸などの血管、循環器の症状です。そして、不眠、いらいら、不安や目まいなどの精神科の症状もよく現れます。しかし一方では、頻尿や失禁症など泌尿器科の症状や、肩こり、腰痛、関節痛など整形外科の症状、のどのつかえや吐き気、食欲不振など消化器内科の症状、しびれや頭痛、知覚過敏など脳外科の症状もあり、こういうときには悪い方悪い方に考えるのが人間の常ですから、心配でいろいろな科のお医者さんを受診することになります。
 
当院を受診された方にも、内科、精神科、整形外科、泌尿器科などで十種類以上の薬を処方されていたが症状が軽快せず、婦人科で女性ホルモン剤を投与してみたら、ほとんど症状が消えてしまい、「結局、私、更年期障害だったのね、早く婦人科に来れば良かった」という方もいらっしゃいます。
 月経が順調な時は、更年期障害になることはまずありませんが、40歳を過ぎて月経が不順になったら、頭のどこかで「更年期障害の可能性」も考えてみてください。
 更年期障害の治療には、弱い女性ホルモン剤を使うことが多いのですが、数年間の女性ホルモン剤の使用では、癌が多くなったり、心筋梗塞が多くなったりすることはない、ということが証明されています。また、女性ホルモン剤の投与は、うつ病やアルツハイマー病、高脂血症を予防することも証明されています。これまで長年悩んでいた症状が、劇的に良くなる場合もあります。ダマされたと思って、ぜひ婦人科医に相談してみてください。決して後悔させません。
 それにしても、そういう薬がどうして女性専用なのでしょうか?


更年期障害の症状
【荘内銀行情報誌『凛』27 2007秋号 より転載】



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