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狭心症って? 心筋梗塞って?




医療法人 小松医院
理事長 小松 栄一
(こまつ・えいいち)
 北里大学医学部卒業後、山形大学医学部第一内科、臨床検査医学講座に勤務。

 昭和63年、医療法人小松医院に勤務。平成3年、同理事長、社会福祉法人松寿会・特別養護老人ホーム長生園理事長に就任。
 循環器を中心とした診療のほか、在宅医療、高齢者の介護にかかわる診療にも取り組む。


〒991−0031 寒河江市本町2−11−43 
TEL:0237−86−2185(代)
診療科目:内科(循環器科・呼吸器科・消化器科)、放射線科、皮膚科、小児科



 大切な臓器・心臓。心臓は筋肉でできていて、冠動脈という血管を通じて、血液から酸素や栄養分を取り込みます。この冠動脈が、狭くなったり詰まったりして起きる病気が、狭心症や心筋梗塞です。血液が届かなくなることで生じるので、虚血性心疾患と呼ばれています。
 今回は、その症状についてお話しましょう。


狭心症、心筋梗塞の症状
 狭心症は、冠動脈が狭くなり、心臓の筋肉(心筋)に一時的に血液が十分に回らなくなり、酸素が不足することで、胸やその近辺に特有の不快感を感じる疾患です。重苦しい、締めつけられる、圧迫されるなどの症状がでます。
 一方、心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まってしまって血液が流れなくなり、長時間血液が不足し、心筋細胞に障害が生じるもので、発症時には胸部に激烈な痛みが走ります。締め上げられる、棒をねじ込まれる、焼かれるなどと表現されることが多く、数時間続きます。悪心、嘔吐、冷汗、意識障害などを伴うこともあります。
狭心症は心筋細胞が生きているのに対し、心筋梗塞は心筋細胞が死滅する点が大きな違いです。
 狭心症や心筋梗塞の痛みが出るのは、前胸部、特に胸骨の裏側が一般的ですが、左胸部や上腹部、肩、腕、足、背中などに痛みを感じることもあります。
 狭心症には、体を動かしている時に起きるもの(労作性狭心症)と、安静にしている時に起きるもの(異型狭心症)とがあります。労作性狭心症は、痛みが出ても、一休みすると数分で症状が軽くなります。異型狭心症は、安静時、特に深夜から明け方の睡眠中に発作を起こすもので、冠動脈の痙攣(けいれん)が原因です。飲酒が誘因になることが多く、特に飲酒後の明け方に発作を起こす例がよく見られます。


体調の変化に敏感に
 何か体を動かす仕事をしている時に胸が重苦しいなと感じたり、以前は平気だった運動で息切れしたり、他の人よりも遅れるようになったなと感じるなど、なんとなく前と違う、なんとなくおかしいかなと思ったら狭心症を疑ってみてください。そして、すぐ循環器科のお医者さんにご相談を。狭心症を放っておくと、急性心筋梗塞に移行するケースも多くなります。普段の生活の中で感じる、ちょっとした体調の変化・症状が重要なのです。
 また、寒い冬は、一年の中でも発作が起きやすい時期。急激に冷たい空気に皮膚がさらされると、血圧が上がって血管が縮こまり、狭くなったり詰まったりしてしまうからです。昔に比べて最近の家の中は暖かいですが、それでもトイレやお風呂の脱衣所は要注意。ぜひ、暖房などで暖かくする工夫をしてみてください。
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 冠動脈が狭くなったり詰まったりするのは、血管の内側が動脈硬化を起こして厚くなるから。原因は、高血圧、糖尿病、コレステロール、肥満などさまざまで、その予防や解消には運動と食習慣の見直しが大切ですが、そのお話は次回ご紹介します。
【荘内銀行情報誌『凛』28 2008新年号 より転載】

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