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狭心症って? 心筋梗塞って?
食事と運動で防ごう




医療法人 小松医院
理事長 小松 栄一
(こまつ・えいいち)
 北里大学医学部卒業後、山形大学医学部第一内科、臨床検査医学講座に勤務。

 昭和63年、医療法人小松医院に勤務。平成3年、同理事長、社会福祉法人松寿会・特別養護老人ホーム長生園理事長に就任。
 循環器を中心とした診療のほか、在宅医療、高齢者の介護にかかわる診療にも取り組む。


〒991−0031 寒河江市本町2−11−43 
TEL:0237−86−2185(代)
診療科目:内科(循環器科・呼吸器科・消化器科)、放射線科、皮膚科、小児科



 大切な臓器・心臓。心臓は筋肉でできていて、冠動脈という血管を通じ、血液から酸素や栄養分を取り込みます。この冠動脈が、狭くなったり詰まったりして起きる病気が、狭心症や心筋梗塞。今回は「予防篇」です。


狭心症-心筋梗塞の危険因子
 患者さんが持つ性質の中で、ある病気を引き起こすことと関係が明らかなものを危険因子と言います。狭心症や心筋梗塞になる人は、いくつかの危険因子を併せ持つことが多く見られます。危険因子には、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの疾患や、肥満、喫煙、タイプA行動パターン(※1)、家族歴、加齢、男性であることがあげられます。

 特に、高血圧症、高脂血症、糖尿病のコントロールが悪い人は、高い割合で狭心症や心筋梗塞を合併しますので、予防にはこれらの治療が不可欠です。その基本は、食事療法と運動療法。ここで重要なのは「継続できる目標を立てること」です。


食事療法
 食事療法の基本に、「カロリーのとり過ぎに注意する」「不飽和脂肪酸を多く含む食物を多くとる」「塩分を制限する」などがあげられます。

 @カロリーのとり過ぎに注意
 間食や清涼飲料水(スポーツドリンクなど)、アルコールのとり過ぎがカロリー過多の原因になっている人が多くいます。これを制限するだけで、かなり摂取カロリーを減らすことができます。
 A不飽和脂肪酸を多く含む食品を
 不飽和脂肪酸は、体内に入ると、善玉といわれるHDLコレステロールを増やし、飽和脂肪酸は、悪玉といわれるLDLコレステロールを増やします。HDLコレステロールの低下は、それだけで動脈硬化の危険因子になりますから、善玉を増やすために、不飽和脂肪酸を多く含む海産物や植物性の脂をとる必要があります。
 B塩分を控える
 塩分のとり過ぎは、血圧を上昇させます。東北地方の食塩摂取量は、以前よりは減っていますが、最近また増加の傾向。理想は一日5g程度といいますが、実際にはなかなか難しいようです。減塩醤油を使ったり、漬け物の代わりに酢漬けを食べたり、みそ汁に代えて、おすましやスープにするなど工夫してみてください。

食事バランスガイド
運動療法
 運動療法の基本は、有酸素運動を中心に、適宜筋力トレーニングを組み込むこと。有酸素運動は、血圧を下げ、血糖や血中脂質を低下させます。また、心肺機能を維持向上する効果もあります。
 また最近、糖代謝や脂質代謝を活発にするには、筋力トレーニングで、代謝の中心である筋肉量を増やすことが不可欠と考えられるようになりました。しかし、筋力トレーニングだけを行うと、血圧が上昇しやすく危険なことも分かっています。両者をうまく組み合わせた運動を行うことが重要です。運動の種類や回数、強さは基礎疾患の有無、合併症の有無など人によって違いますので、主治医の先生にご相談ください。
 
 食事療法や運動療法の参考に、「食事バランスガイド(厚生労働省・農林水産省)」や「エクササイズガイド2006(厚生労働省)」などがあります。医療機関に相談し、みなさんご自身が「継続できる目標」を立て、ぜひ実践してください。


※1 タイプA行動パターン  狭心症や心筋梗塞になりやすい性格傾向や行動型。性格は攻撃的、競争的、野心的で、行動は機敏、性急、常に時間に追われているという特徴をもちます。
【荘内銀行情報誌『凛』29 2008春号 より転載】



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