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加齢による難聴と耳鳴

長谷川先生


栄町耳鼻咽喉科クリニック
院長 長谷川 智彦
(はせがわ・ともひこ)
昭和56年 山形大学医学部卒業、大学医学部耳鼻咽喉科入局 
        山形県立中央病院、県立新庄病院、篠田総合病院等に
        勤務
平成19年 現在地に開業


〒996−0073 新庄市栄町6-6 
TEL:0233-29-9133



 人の耳は16〜20000Hzの音波を感じることが可能で、この特定範囲の周波数の音刺激によって生じる感覚を聴覚といいます。難聴と耳鳴は、この聴覚の異常で起こる症状ですが、年を取ると、耳が遠くなったり、耳鳴を感じたりするようになることは良く知られている事実です。



高い音が聞こえますか?

 加齢による難聴の始まりには個人差がありますが、多くの人は50歳から60歳ごろに始まります。この難聴の特徴は、高い周波数の音から悪くなっていくことと、左右の耳が同じ程度悪くなることです。
 年齢とともに進行する難聴は、加齢現象という生理的年齢変化と考えられます。加齢による難聴は、薬物治療や手術によって改善させることはできません。難聴のためにコミュニケーションに障害をきたしている場合には、補聴器を使用するのが一般的です。
しかしながら、高価な補聴器を購入しても、その補聴器が適切ではなかったり、正しく使用されていないために、補聴器の効果を見出せないままにあきらめてしまっている人がたくさんいます。補聴器の使用に際しては、耳鼻咽喉科専門医の診察とアドバイスを受け、適切な補聴器を正しく使用するようにしましょう。



耳の中で変な音がしていませんか?
 耳鳴とは、周囲でしていない音が聞こえることです。耳鳴として感じる音は「キーン」、「ジー」、「ゴー」などさまざまです。

 耳鳴の成因はいまだにわかっていませんが、耳鳴を訴える人の多くは何らかの難聴を伴っています。耳鳴を訴えて受診する患者さんは50歳から60歳が多く、この年齢層はちょうど加齢による難聴の始まる年齢と一致しています。加齢に伴う耳鳴を完全に消すことは困難ですが、内服治療や注射治療またはステロイド剤の鼓室内注入などの治療で、耳鳴を軽減させることは可能です。

 高齢者の難聴と耳鳴の多くは、生理的年齢変化によるものですが、中には脳腫瘍や脳梗塞などの危険な疾患が隠れている場合もありますので注意が必要です。左右どちらか片側の難聴や耳鳴の場合は、年齢変化ではなく、病気が隠されている可能性が高くなります。

 難聴や耳鳴の自覚症状がある方、また自覚症状がなくとも、健康診断などで難聴を指摘されたことがある方は、耳鼻咽喉科専門医で診察と検査を受けることをおすすめします。
聴力の年齢別平均値
【荘内銀行情報誌『凛』32 2009新年号 より転載】
 


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