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前立腺肥大症って?  

石郷岡クリニック外観


石郷岡クリニック
院長 石郷岡 学
(いしごうおか・まなぶ)
 ●医学博士・(社)日本泌尿器科学会泌尿 器科専門医
 ●昭和60年、山形大学医学部卒業。 県立新庄病院、酒田市立病院、県立中央病院に勤務。平成9年6月から1年間、米国コロラド大学に留学。平成11年、日本神経因性膀胱学会(現日本排尿機能学会)賞受賞。山形大学医学部講師を経て、平成14年11月開業。


石郷岡クリニック
住所: 山形市双葉町1-4-6 
TEL: 023-647-0050
泌尿器科全般、特に過活動膀胱、前立腺 肥大症などの排尿に関する病気を専門 としています。
ホームページアドレス http://blog.livedoor.jp/b_nurse_yamagata/




男性特有の疾患
 前立腺は男性にしかない臓器です。それゆえに、前立腺の病気は男性だけの悩みということになります。
 前立腺は膀胱のすぐ下、膀胱の出口の周囲に、尿道を取り囲むように存在します。前立腺は射精の瞬間に、射精管に送り込まれてきた精液を尿道へ排出する、ポンプの働きを担っており、また精子の運動を活発にするための液体を分泌し尿道へ放出します。
 尿道を前立腺が取り囲むのは、人間の他には犬ぐらいで、他の哺乳類では前立腺は尿道を取り囲んでいません。よって人間のみが、前立腺肥大症という疾患に煩わされるのです。
前立腺肥大症って?

前立腺肥大症とは
 前立腺肥大症とは、読んで字のごとく「前立腺」が「大きくなる」疾患です。大きくなるだけであれば問題はないのですが、その「前立腺」が膀胱出口の尿道周囲に存在し、大きくなると共に組織が収縮しやすい状態に変化します。要するに、機械的にも(肥大すること)、機能的にも(前立腺が収縮すること)、尿道を押しつぶす結果になります。
 それゆえ男性は、早ければ50代後半、多くは60代に入ると、残尿感や頻尿、尿が出にくい、尿の切れが悪いなどの症状に悩まされます。大きくなる過程は40代から徐々に始まり、60代以上の約半数には肥大症の症状がでてきます。前立腺は、その後80才くらいまで増大を続けます。
 
早めの治療で豊かな生活を
 残念ながら、大きくなる原因はまだ完全には解明されていません。しかし前立腺肥大症は、悪性の疾患ではありませんし、前立腺癌との関係もありません。放置して病状を悪化させない限り、命に関わることもありません。薬物治療の進歩により、早い時期に治療を始めれば、ほとんど手術をする必要のない疾患です。
 前立腺肥大症は生活の質に障害を来します。ゆったり旅行をしたり、映画を観たり、スポーツをしたりという生活の楽しみを奪う疾患です。尿が近かったり、出にくかったりするのを、年齢の所為とお考えの方がいまだに多いのですが、排尿の異常の大多数はこの病気が原因です。  排尿に関する症状が気になる方は、ぜひ泌尿器科専門医にご相談ください。
【荘内銀行情報誌『凛』35 2009秋号 より転載】

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