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e-スタイル > お医者さんに聞いてみよう! > 「めまい」で悩まないために −受診におけるポイント−


 


栄町耳鼻咽喉科クリニック
院長 長谷川 智彦
(はせがわ ともひこ)
 ●昭和56年 山形大学医学部卒業、山形大学医学部耳鼻咽喉科入局
 ●山形県立中央病院、県立新庄病院、篠田総合病院等に勤務

 ●平成19年 現在地に開業


栄町耳鼻咽喉科クリニック
住所:新庄市栄町6−6
TEL:0233−29−9133



  日常の診療において「めまい」を訴える患者さんがたくさんいます。しかし、めまいの症状がたまにしか出ない場合、通常の検査では異常を発見できないことが多く、正確な診断がなされないままに治療を受けている患者さんが少なくないのが現状です。
 「めまい」の正確な診断を受けるには、種類に応じて適切に診療科を選ぶことがポイントになります。


◎頭を動かした時や寝返りした時にだけめまいが起こる場合(頭の位置の変化により数分以内のめまいを繰り返す場合) 
◎めまいと前後して、耳鳴り・難聴(聞こえが悪い)・耳閉塞感(耳がふさがった感じ)・音響過敏(周りの音や自の声が響く)などの耳の症状を伴う場合

 「内耳性めまい」の可能性が高いので、耳鼻咽喉科を受診しましょう。適切な治療をすることで、めまいのコントロールが可能です。
 特に、内耳性めまいの大部分を占める良性発作性頭位めまい症では、三半規管の異常部位を正確に診断したうえで、浮遊耳石置換法という物理的治療法を行えば効果がてきめんで、ほとんどの例で薬物療法はいりません。


 ◎首・肩のこりや痛みがあり、雲の上を歩いているような浮動感で、特に目を閉じた時にめまいが強くなる場合
 首の骨が原因の「頚性めまい」の可能性が高いので、整形外科か脳神経外科を受診しましょう。


◎時間経過とともにひどくなる場合
◎手足のしびれ・脱力・麻痺、顔のしびれ・知覚異常、口周囲のしびれ、顔面の運動異常、複視(物が二重に見える)、視力障害、頭痛、言語障害・構音障害(発音が正しくできない)・嚥下障害(飲食物の咀嚼や飲み込みが困難になる)、嗄声(声がれ)などの症状を伴う場合

 「中枢性めまい」の可能性が高く、生命に関係する危険なめまいのこともあります。できるだけ早く神経内科や脳神経外科を受診しましょう。高齢者で、糖尿病、高血圧、高脂血症を合併している人は、脳血流障害を起こしやすいので要注意です。


◎立ちくらみや、眼前暗黒感(目の前が真っ暗になる)、失神発作(意識を失う)を伴う場合
 血圧変化による可能性が高いので内科・循環器科を受診しましょう。心房細動(不整脈)がある人で、特に高齢者は脳塞栓症という生命に危険を及ぼすめまいを起こしやすいので要注意です。


 不安やストレスなどでめまいが誘発されることがあります。場合によっては心療内科を受診しましょう。 

 適切な診療科にかかるためのおおよその目安について述べましたが、今も昔も、めまいの検査(平衡機能検査)を行うのは耳鼻咽喉科です。
 すでに頭部CTや頭部MRIなどの脳のスクリーニングをされていて、他科でめまいの原因がわからない場合には、ぜひ耳鼻咽喉科で、めまいの検査を受けてみてください。原因が明らかになるかもしれません。
 

【荘内銀行情報誌『凛』37 2010 6月号 より転載】

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