e-yamagataトップページに戻る やまがたの暮らしまるごと応援サイト 「い〜山形どっとこむ」

e-スタイル > お医者さんに聞いてみよう! > アルコールと生活習慣病

アルコールと生活習慣病


松本内科クリニック
松本 光生
(まつもと・みつお)
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医
日本医師会認定 健康スポーツ医

松本内科クリニック
【内科、糖尿病内科、内分泌・代謝内科】
平成19年5月1日開院
糖尿病、メタボリックシンドローム、甲状腺・内分泌代謝疾患を
専門に扱うクリニックです。
当クリニックは、皆さまの生涯にわたる「健康への環境作り」を
お手伝いします。

● 住所:山形市双葉町2-1-22(JR山形駅西口より徒歩5分)
● TEL:023-676-5566
● ホームページ:http://www.matsumotonaika-clinic.com/


 12月、1月と言えば忘年会、クリスマス、お正月、新年会とアルコールを飲む機会が一年の中でも最も増える時期になります。昔から「酒は百薬の長」と言われ、アルコールが好きな人にとっては都合の良い言葉ですが、本当でしょうか。


糖尿病とアルコール
 糖尿病で治療中の方のなかには、アルコール=高カロリー=血糖値上昇と思っている方が多いようですが、これは正しくありません。
 アルコールは体に吸収された後でも、血糖のもとであるブドウ糖に変化しませんので、血糖値がすぐに上がることはありません。むしろ、血糖降下薬やインスリンで治療している患者さんの場合、ご飯を減らして飲酒すると低血糖を生じることがあり危険です。
 ただし、飲酒を長期間続けると、膵臓のインスリン分泌が悪化し、そのため血糖値が上昇し糖尿病が悪化することも事実です。


アルコールが関係するさまざまな病気
  高血圧で治療中の方の場合はどうでしょうか。飲酒をすると血圧が上昇するため、脳卒中(特に脳出血)の頻度が、飲酒しない人に比べて約1・6倍高くなることが分かっています。
 また、アルコールは血液中の中性脂肪を高め、血管を詰まらせる動脈硬化を生じ、結果、心筋梗塞や脳梗塞が生じやすくなります。ほかに、尿酸値を上昇させ痛風(関節炎)を引き起こしますが、尿酸値が高い人ほど心筋梗塞になりやすいことも分かっています。
 その他、飲酒量が多いと肝臓の機能が低下する肝硬変になり、さらには肝癌へ進みます。また急性、慢性膵炎を生じ命に関わることもあります。
 以上のように、アルコールは「百薬の長」とはとても言えそうもないですが、日本酒で1合以下、またはビールで500ml以下であれば、大きな害はないと考えられています。また、アルコールの影響は、体に入った量で決まりますので、アルコールの種類には関係ないことも知っておいてください。


【荘内銀行情報誌『凛』42 2012冬号 より転載】

e-yamagataトップページに戻る