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e-スタイル > お医者さんに聞いてみよう! > 白内障の手術時期



ごとう眼科 院長
後藤 恒男
(ごとう つねお)
山形大学医学部卒業。
山形大学眼科学教室、長井市立病院、NTT東北病院等を経て、
平成6年7月ごとう眼科

ごとう眼科 【眼科専門医】
開院眼科専門医として、地域の皆さまに最良の医療をご提供できるよう努力すると共に、丁寧で誠実なかかりつけ医としてお役に立てればと思っております。

● 住所:東根市大森2−1−4
● TEL:0237−43−7766
● ホームページ:http://www8.plala.or.jp/gotou-ganka/


 白内障とは 白内障は、カメラのレンズに当たる水晶体という部分が濁ってくる病気です。白内障があればすぐ手術が必要、というわけではありません。手術が必要な白内障は、50歳代の10%、60歳代の30%、70歳代の50%、80歳代の70%と言われています。

 現在の白内障手術は、「超音波乳化吸引手術」です。昔の手術に比べればとても安全で、結果の良いものになっています。 手術の方法は、まず角膜に2.5mm程度の小さな切開を入れ、濁った水晶体を細かく砕いて吸い出します。その後、人工水晶体である眼内レンズを挿入します。


 「手術をする時期はいつ頃がいいのか?」という質問を受けた時、以前は「日常生活に不自由を感じられるようになった時が手術の時期です」とお話してきました。そのため、白内障が多少進行してもご本人にあまり自覚症状がない場合には、手術をお勧めせず経過を見させてもらうことがほとんどでした。 
 しかしながら、高齢化社会を迎え、90歳を過ぎてから手術を受ける方がいらっしゃるようになり、その方々の手術をさせていただくと、水晶体の中身が非常に硬くなっていたり、その周りの組織が老化により弱くなっていたりするために、手術がとても大変であることが多々見受けられるようになりました。手術が難しくなるということは、その後の回復にも時間がかかるということです。 
 白内障が進行すると、水晶体の厚みがどんどん増し、そのせいで緑内障になります。さらに進むと、水晶体の袋が破れ内容物がドロドロになって出てきます。こうなると、ぶどう膜炎を起こし失明することもあります。また、水晶体は、チン小帯という細い繊維によって宙吊りの状態になっているのですが、チン小帯も老化で弱くなっている上に水晶体も重くなるため、チン小帯が切れて水晶体がその奥の硝子体の中に落ちてしまい、網膜剥離を起こすこともあります。 
 手術時期は、ご本人それぞれのご希望でよろしいのですが、なるべくなら視力が低下し、日常生活にある程度の不自由が生じたら、あまり我慢せずに80歳前後で手術を受けられ、その後の生活を快適に過ごしていただくことをお勧めします。


【荘内銀行情報誌『凛』43 2013夏号 より転載】

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