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血圧の薬は一生続けるの?

酒井朋久氏
医療法人 酒井醫院
院長 酒井 朋久
(さかい・ともひさ)
平成3年 東京慈恵会医科大学卒業
平成5年 東京慈恵会医科大学附属病院第四内科(現在の循環器内科)入局
平成13年 医学博士
平成14年 医療法人酒井醫院 院長
・日本内科学会認定 総合内科専門医
・日本循環器学会認定 循環器専門医


医療法人 酒井醫院
●住  所/酒田市相生町2-5-40
●電  話/0234-24-3135
●診療内容/内科、循環器内科、呼吸器内科
●診療時間/9:00〜12:00、15:00〜18:00
●休診日/木曜・土曜:午後休診、日曜・祝日:休診
●URL http://www.sakaiiin.jp/


 「血圧が高いですね」と医師に言われたら、皆さんはどう思いますか?
 「この薬を一生飲まなければならないの?」という質問をよく受けます。もっともな思いです。でも、心掛け次第で改善も可能です。

血圧とは
  血圧は、血液を体の隅々まで行き渡らせるために必要な圧力です。その圧力を作り出す大本が心臓。血圧に影響を与えているのは、重力、血管のしなやかさ、血液量です。
 心臓は、ご存知のように休むことができません。高い圧力を生み出し続けると疲れてきます。また、その圧力にさらされる血管や臓器にも負担がかかります。負担による変化の代表が、動脈硬化です。

高血圧がもたらすもの
 動脈硬化は、血管が高い圧力に耐えるために硬く変化した状態で、しなやかさが失われ、もろい構造に変化し、詰まったり、破れたりします。脳で起これば脳梗塞や脳出血、心臓で起これば心筋梗塞です。ですから、動脈硬化はもちろん、その元である高血圧も避けたいものです。

ちょうどいい血圧
 ちょうどいい血圧は、動脈硬化が進みにくい圧力です。現在、診察室で測定する場合(診察室血圧)は140/90oHg未満、家庭で測る場合(家庭血圧)は135/85oHg未満が正常とされています。ただし、合併疾患によっては血圧管理が変わってきます。

異なる測定法における高血圧基準

高血圧の治療は飲み薬だけではない
 まず、食事療法と運動療法の実践が大切です。食事療法の中心は、減塩。一日の塩分摂取量は6g未満が推奨されていますが、東北地方は10g以上といわれています。3g以上減らさなければなりません。例えば、腹八分目を実施すれば、塩分量も2割減らすことができそうです。また、漬物など明らかに塩分が多いものは半分にするなど工夫するだけでさらに目標に近づき、ある程度の血圧低下が期待できます。
 運動療法では、歩行などを継続的に行うと、安静時血圧の低下と、運動後の血圧回復が速やかになります。
 このように薬に頼らない治療でも、正常血圧に回復できる可能性があります。血圧が高すぎて降圧剤を飲むことになっても、服薬しながら食事・運動療法を習慣的にしっかり行えば、降圧剤の減量、中止も期待できます。
 大切なことは、降圧剤の継続、減量、中止などの判断。必ず主治医に相談して一緒に決めましょう。

【荘内銀行情報誌『凛』48 2015冬号 より転載】

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