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| 「IT革命」ってかあ? |
ウ〜ン、すごいねえ、ここんとこの進み具合は。その情報伝達の速さ、量の膨大さは圧巻です。「インターネットは隕石が降って来たのと同じくらいの衝撃だ」と某有名人談。
確かにそういう面もあるんです。
でも、使う側から見ると「ホントにそうなんですかあ?」とも言いたくなるんですねえ。
情報って「速さ」と「量」だけだった?
「質」とか「確度」はもっと重要ではないですか?質や確度の低い情報ってゴミみたいなもんでしょ?
インターネット上やマスコミから流れてくる情報なんか、「巨大なゴミ箱」にしかみえないんだ。
アンテナ張ってゴミ集めてどうするの?道端に落ちているゴミも拾ってくれよな。
たとえタレ流し情報でも、膨大なデータから確かな情報や傾向を拾い出す技術はしっかりある。これは大洪水の中にあって飲み水を探すことに比べればずっと楽なんですよ。
そのやり方を教えて欲しいってぇ?ウン、そう簡単には教えてあげないんだなあ。
私がコンピューターに触り始めて二十年以上。それでも、会社で通信回線につないだのはほんの数カ月前。もともとつなぎたくないんです。お客さまの強いご要望で止む無くつないだだけ。
人力でいい加減な仕事をやっている所にコンピューターを入れてもうまくいく訳がないよなあ。混乱するだけだ。インターネットだっておんなじだよ。決して全部とは言わないけど、本来の仕事とは関係ないことを多くの人がやりだすんだ。
特に中小企業の場合、経営者自身が使えた上で、そのことをしっかり認識してブレーキをかけないと。下手すると職場がインターネットカフェになちゃうんだよ。
そんな会社いくつも知ってる。
経営トップ自身のブレーキが壊れている会社も知ってる。
コンピューターもインターネットも絶対に使った方が良いところがある。ただ、少し使えるようになるには膨大な時間と労力を費やす覚悟が必要です。近道はないのです。
IT革命と言っても、あれは電子技術、通信技術の面からの話で、その情報を受け止める人間の側の技術は何千年も変わってはいない。
人間関係が介在しない情報というのは確度は低いようです。もっと言えば取るに足らない情報のようです。
ということは、確かな情報を得るには、独白の良質な人的ネットワークを構築することしかないのでは?
私の場合はここ十三年、せっせとハガキを書いています。特に差し上げる人は選ばない。
その中には明らかに「達人」とか「超一流」の人がいて、分からないことがあればそういう人から教えていただける。これは大きい。
もう一つ。遠くへ足を運ぶこと。そして、いろんな人と会うことですね。
情報はたくさん出した人に集まるようです。出した分だけ戻る、と言う人もいますが私の経験では今のところ二、三割でしょうか。
ただし、質はかなり高いものです。
読み書き算盤(計算)、挨拶、返事、掃除、感謝すること等の基本ができていない子供にコンピューターを教えても害毒にしかなりません。大人だって同じことですが。 原始的でも、自分で直接見聞したこと、体験したこと、に勝る情報はありません。
【出典:Future SIGHT 12号(2001年春発行) 】 |
| (秋山鉄工(株)社長 秋山周三) |
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