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最上川ふなうた

芭蕉と曽良が楽しんだ最上川の船旅は、清川関所で下船したのではないかとされている。
再び陸路を辿り羽黒山へと向かう。鬱蒼とした杉の大木が聾える森の中に約1,060年
前に平将門が建立したと言われる国宝の羽黒山五重塔がある。
長い歴史の中で燦然と輝き、風雪に耐えながら荘厳さを失わない建造物を参拝すると
神々しさで身が引き締まる思いがする。
五重塔から山道を登り宿泊先の南谷に向かう。
南看で句会を楽しんだ芭蕉主従は、羽黒山神社を参詣したのち月山神社と湯殿山神社に向かう。
月山の標高は1,984メートル。
湯殿山の標高は1,504メートルである。「奥の細道」の道程では一番高い地であるが、山岳信仰
の厚い時代には、強行軍も辞さない信仰の強さが伺える。
羽黒山にちなんだ名句に
「涼しさやほの三か月の羽黒山」があり
月山を呼んだ詩に
「雲の峯幾つ崩れて月の山」がある。
そして、湯殿山に臨んで
「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」とうたっている。

月山と湯殿山は、厳寒期の冬山では人を寄せ付けない。そこで、羽黒山山項に羽黒・月山・
湯殿山神社の三神を祀った「出羽三山神社」があり、年間を通して何時でも三神を参詣す
ることが出来るようになっている。
羽黒山から月山へ行くのは厳しい道程であったが、今では舗装された月山高原ラインで夏山シーズンには月山八合目まで車で行くことが出来るようになった。
また、途中にある長閑な月山高原牧場で一服するのも楽しい試みである。

芭蕉と曽良は羽黒山を下り、鶴岡へと向かう。
鶴岡では江戸深川の芭蕉庵に通っていたことのある酒井家家臣長山重行を訪ねて逗留をした。
鶴岡では
「めずらしや山を出で羽(いでは)の初茄子(はつなすび)」の名句を残しているが、
庄内地方特産の「民田(みんでん)茄子」は、小粒で味が良く、
秋茄子は嫁に喰わすなと言われるほど美味しい茄子である。

鶴岡からは川船に乗り,内川・赤川・最上川を経て酒田に向かう。酒田では伊東玄順宅(不玉)
などの俳人と句会を催しているが、句会で出された涼しげな瓜が出された時に詠んだ名句が

「初真桑(はつまくわ)四(よつ)にや断ん(きらん)輪に切ん(きらん)」
である。
今では庄内地方の特産品に「砂丘メロン」があり、初夏の名物になっている。

Vol.2 松尾芭蕉と山形(後編)
関連リンク
よみがえれ歴史の道(山形県羽黒町)
酒田観光協会
いいかも庄内
オススメ食事処                
佐藤長三郎そば
 古口本店

TEL:0233-72-2107
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オススメ名所
出羽三山神社
TEL:0235-62-2355
Vol.1 松尾芭蕉と山形(前編)
Vol.3 山形の旬の味覚山菜と孟宗汁

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