平成15年4月9日(水)
活動まとめ小冊子に 赤木由子を語る会実行委
講演録、 寄稿文を掲載
講演録や会員の寄稿文などをまとめた小冊子 「赤木由子を語る」  鶴岡市出身の児童文学者、 赤木由子さん (1927〜88年) を顕彰する活動に取り組んでいる市民グループ 「赤木由子を語る会実行委員会」 (戸村雅子代表) は、 講演録や会員の寄稿文などをまとめた小冊子 「赤木由子を語る」 =写真=を出版した。

 赤木さんは同市三瀬生まれ。 7歳のときに母親を亡くし、 旧満州の伯父夫婦に預けられ、 悲惨な戦争を体験。 終戦とともに帰郷し、 結婚して上京した。 その後、 夫が行方不明となり、 火事で三男を亡くすという悲嘆の中で、 執筆活動を開始。 39歳のときに自身の戦争体験を基にした 「柳のわたとぶ国」 でデビューした。 命や平和、 家族のきずなを訴え、 生涯に約50冊の作品を残した。

 同実行委は、 赤木さんの存在が地元ではあまり知られていないことから、 13回忌にあたる2001年4月に市内の有志らで結成。 01年度と02年度の2カ年にわたり、 鶴岡市の市民まちづくり創造支援事業の助成を受け、 赤木作品を読む読書会、 パンフレット作製、 児童文学者らを招いた講演会などを実施。 小冊子は2年間の事業のまとめとして作った。

  「赤木由子を語る」 は3章で構成。 第1章では、 赤木作品評論の第一人者ら4氏を招き、 2年間で計3回開いた講演会の講演録を収載。 赤木さんと交友のあった児童文学作家の小嶋雄二氏 (東京都) 、 元小学校教諭で 「この本だいすきの会」 を主宰する小松崎進氏 (千葉県) らが、 赤木さんの生涯や、 作品に込められた思いなどについて語った内容を紹介している。 第2章では、 同実行委のメンバーらによる赤木作品15編についてまとめた寄稿文、 代表作38作について購入の不可、 鶴岡、 酒田の両市立図書館での貸し出しの有無をまとめたリストを掲載。 第3章では、 都内で毎年、 近親者が行っている赤木さんをしのぶ 「赤木祭」 へ参列した会員の同行記、 生前に赤木さんが中心になって立ち上げたグループ 「あめんぼの会」 会員の寄稿文などを紹介している。

 実行委では 「赤木さんは戦争や障害、 親に捨てられた子供などをテーマにした作品を多く残した。 イラク戦争のさなかの今こそ、 中高生たちに赤木作品を呼んでほしい。 大人にも地元出身のただ一人の児童文学者として赤木さんを知ってもらいたい。 そうした意味での手引書となれば」 と話している。 B6判、 145ページ。 500部作り、 1部1,200円 (税込み) で市内の書店などで販売している。 問い合わせは同実行委の戸村代表=電0235 (22) 7297=へ。


鼠ケ関沖に沈んだコンテナ韓国籍船からと特定 県が撮影
 温海町の鼠ケ関と鶴岡市の加茂沖の日本海で、 海底に沈んだコンテナとみられる障害物によって底引き網の漁網が損傷するなどの被害が出ている問題で、 県庄内総合支庁水産課は、 鼠ケ関沖のコンテナについて、 水中カメラでの撮影に成功した。 ビデオに映ったコンテナ番号から、 新潟県粟島沖で韓国籍の貨物船から落下したコンテナと特定された、 としている。 事故船が特定されたことを受け、 県漁協と県内の底引き網漁業者は弁護士を通じ、 事故船側と障害物撤去や損害賠償請求などについて交渉を行う。 鼠ケ関沖に沈んだコンテナ
温海町鼠ケ関沖の海底で見つかったコンテナ=今月4日、 県庄内総合支庁水産課撮影

 コンテナを落としたのは韓国籍貨物船 「ヒュンガウルサンDSEK9」 (4914t) 。 昨年11月10日、 新潟県粟島沖でしけに遭い、 ロール紙などが入ったコンテナ (高さ・幅約2.5m、 長さ約12m、 重さ約3t) 13個が流出した。

 同月下旬から、 県内漁船の底引き網にロール紙片が混入したり、 コンテナとみられる海底の障害物に網が引っ掛かるなどの被害が出始めた。 これまでに8隻が被害に遭っている。

 県は、 海底の障害物が貨物船から流出したコンテナの可能性が高いとみて、 昨年12月から漁業監視調査船 「月峯」 と漁業試験調査船 「最上丸」 の魚群探知機を使い探索。 2月までに加茂沖約22kmの水深200〜300m地点で4カ所、 鼠ケ関沖約22kmの水深100m地点で1カ所の計5カ所でコンテナ状の障害物を確認した。 先月中旬には加茂沖約16kmの水深100m地点でも見つけている。

 鼠ケ関沖での撮影は今月4日、 「月峯」 の水中カメラで行い、 沖合18.5km、 水深108mの地点で、 2つのコンテナが積み重なる形で横倒しになっているのを確認した。 コンテナの番号は粟島沖で落下したものと同じで、 ロール紙も映っていた。

 県庄内総合支庁水産課では今後、 先月中旬に加茂沖で見つかった水深100m地点でも水中カメラによる撮影を行うことにしている。

(荘内日報社提供)
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