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平成16年1月13日(火)

「蝉しぐれ」 ロケスタート 藤沢氏原作時代劇映画
野外セットで1年かけ 羽黒町松ケ岡
吹雪の中で主人公の幼少時代の撮影などを行った
映画 「蝉しぐれ」 の撮影がスタート=11日午前 記者会見する黒土監督
 鶴岡市出身の作家・藤沢周平氏の小説を原作にした東宝の時代劇映画「蝉しぐれ」 の撮影が11日、 メーンロケ地の羽黒町松ケ岡の野外セットで始まった。 黒土三男監督らスタッフ約40人が訪れ、 吹雪の中で主人公の幼少時代の撮影などを行った。

  「蝉しぐれ」 は、 架空の東北の小藩・海坂藩を舞台に非業の死を遂げた父の敵を討つため、 微禄の武家の青年で主人公の牧文四郎が悲運と忍苦を乗り越えていくというストーリー。 鶴岡市をモデルにしたとされる藤沢氏の 「海坂藩もの」 の最高傑作とされる。

 キャストは主人公の文四郎に映画初主演となる市川染五郎、 文四郎の幼なじみで初恋の相手・おふくに木村佳乃、 文四郎の友人の大和田逸平にふかわりょう、 島崎与之助に今田耕司、 母の登世に原田美枝子ら。

 昨年11月にクランクインし、 これまで京都や新潟などで実景撮影が行われてきた。 メーンロケ地となる羽黒町松ケ岡の畑地約1万坪に昨秋、 文四郎の生家となるかやぶきの長屋などを建設。 映画の主な情景は夏だが、 四季の情景を織り込むため撮影は今年秋まで1年近くかけて行われる。

 松ケ岡で初のロケとなった今回は、 12日まで2日間の日程。 初日の午前は、 黒土監督らが現場に入り、 クレーン車を使って吹雪の中で長屋の実景撮影や、 文四郎とおふくの子役のほか地元の羽黒第三小の児童6人もエキストラ出演して幼少期の正月風景などを撮影した。 この日は朝からふぶく 「絶好」 の撮影日和となり、 黒土監督はモニターをチェックしながら 「いいねえ。 まさに墨絵の世界だ」 などと言いながら撮影を進めていた。

 12日は鶴岡市の湯野浜海岸でロケを行った。

 一方、 11日夕に鶴岡市内で記者会見を行った黒土監督は 「15年ほど前に小説 『蝉しぐれ』 を読んで、 ものすごく感動した。 何としても映画で表現したいと思った」 と語り、 「藤沢文学は余計な表現は省かれ、 凝縮されている。 それが読み手の創造を喚起し、 人々が忘れていた五感をよみがえらせる。 映画でも抑制のきいた藤沢文学のそのままを伝えたい」 と意気込みを語った。  

 映画の完成は2005年2月、 公開は東宝系で同年春休みか5月の連休となる見込み。

「大人の自覚」 新た 3市町村で成人式
夢に向かい前進誓う
 鶴岡、 酒田、 遊佐の3市町で11日から12日にかけて成人式が行われた。 振袖などの晴れ着に身を包んだ計2,000人の新成人が式典に参加、 先輩たちの激励を受け、 「大人の自覚」 を新たにした。

 鶴岡市の成人式は、 12日の 「成人の日」 に合わせ、 市文化会館で開かれた。 先月1日の同市在住者は男523人、 女426人の計949人。 式典には県外などに住む市出身者ら約1,000人が出席した。

 式辞で富塚陽一市長が 「今日を機に新たな思いを脳裏に刻み、 社会の重要な一人として頑張ってほしい。 自分の命をいつくしむ生涯を歩んで」 とはなむけの言葉を贈った。

鶴岡市の成人式が、市文化会館で開かれた
再会を喜び晴れ着姿で談笑=鶴岡市

 新成人を代表して石塚友香さんが 「成人の自覚を持ち、思いやりと感謝の気持ちを忘れず、 夢に向かって前進していくことを誓う」 と誓いの言葉を述べた。

 例年通り女性は振袖姿、 男性はスーツ姿が多く、 開式前には友人との久しぶりの再会を喜び、 話し込んだり、 一緒に写真を撮ったりする姿が目に付いた。 式典中は一部で私語も聞かれたが、 特に混乱もなかった。

 酒田市の成人式が11日、 市民会館で開かれた。 新成人を迎えたのは1,315人 (市内在住813人、 市外在住502人)。 式典には約800人が出席した。

 式典では阿部寿一市長が 「可能性を信じ、 研さんしてほしい。 前途が明るく幸せであることを願っている」 とあいさつした。

 新成人を代表して阿部哲也さんが 「社会に関心を持ち、 日々努力していきたい。 明るく平和な社会づくりにも貢献したい」 と決意を述べた。

遊佐では意見発表  遊佐町の成人式が11日、 町中央公民館で開かれた。

 新成人を迎えたのは228人 (男119人、 女109人) 。 式典には185人が出席した。

 「ビッグトーク・言いたい放題」 の企画
それぞれの思いを発表=遊佐町

 新成人が、 社会や家族、 恋人、 友人などに対して自由な思いを語る 「ビッグトーク・言いたい放題」 の企画では、 飛び入りを含む男女6人が壇上で発表。 「いま山形市で生活しているが、 内陸弁に戸惑っている。 これから社会の一員として自覚を持ちたい」 「吹浦で漁師をやっているが、 みんな遊びに来てほしい。 夏には特産のイワガキをプレゼントしたい」 「皆の顔をみて中学校のころを思い出す。 これからもよろしく」 などとそれぞれの思いを語った。

 最優秀賞には今野智浩さんが選ばれ、 賞金 (お祝い金) 1万円が贈られた。

(荘内日報社提供)
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