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平成16年4月7日(水)


藤沢作品 「隠し剣 鬼の爪」 庄内ロケ始まる
「清兵衛」 に続き山田監督がメガホン
羽黒の自然バックに撮影 今秋公開
 鶴岡市出身の作家・藤沢周平さんの小説を原作に山田洋次監督がメガホンを取る松竹の時代劇映画 「隠し剣 鬼の爪」 の庄内ロケが5日、 本格的にスタートした。 同日は羽黒町玉川の水田地帯で子役が登場する前半のシーンの撮影などが行われた。

 藤沢作品を原作にした山田監督2本目の時代劇映画となる今回の作品は、 「隠し剣」 シリーズの中の 『隠し剣 鬼の爪』 と、 男女の淡い恋を描いた 『雪明かり』 の2つの短編を基に山田監督が脚本化した。

 架空の東北の小藩・海坂(うなさか)藩を舞台に、 「鬼の爪」 という秘剣を伝授され、 激烈な運命に巻き込まれていく下級武士・片桐宗蔵の武士としての生きざまと、 奉公に来ていた娘・きえとの身分を超えた切なく優しい愛を描く。  主人公の片桐宗蔵は個性派俳優の永瀬正敏さん、 ヒロインのきえは人気女優の松たか子さんがそれぞれ演じる。 ほかに宗蔵の親友・島田左門に吉岡秀隆さん、 宗蔵と対決する狭間弥市郎に小澤征悦さんらがキャスティング。 せりふは庄内弁となる。
羽黒町玉川の水田地帯で子役が登場する前半のシーンの撮影などが行われた
藤沢作品を原作にした松竹の時代劇映画 「隠し剣 鬼の爪」 の庄内ロケが本格的にスタート。 きえの妹・ぶん役の斉藤さんが好演

 2月13日にクランクインし、 これまで松竹京都撮影所などで撮影を進めてきた。 庄内ロケは3日から始まる予定だったが、 天気が悪かったため延期され、 4日には三川町の赤川河川敷で実景撮影が行われた。

 庄内での本格的なロケのスタートとなったこの日は、 スタッフら総勢80人が参加し、 山田監督が前回手掛けた大ヒット映画 「たそがれ清兵衛」 にも登場した羽黒町玉川の水田地帯で、 きえの妹・ぶんが、 奉公先から戻ってきた姉を見舞いに訪れるシーンを撮影。

 少し肌寒いものの透き通った青空が広がる中、 あぜ道にフキノトウを移植するなどし、 ぶん役の子役・斉藤奈々さん(11)が荷物を背負って駆けて行くシーンを1時間ほどかけて撮った。

 この日でクランクアップを迎えた斉藤さんは撮影後、 「羽黒町は自然がいっぱいできれいなところ」 と庄内の印象を話した。

 庄内ロケは18日ごろまで、 羽黒山 (羽黒町) や松根庵 (櫛引町) 、 金峰山 (鶴岡市) などで行われる予定。 映画は5月中旬にクランクアップし、 公開は今秋の見込み。

豊かな庄内浜に アワビの稚貝放流
アワビのえさになる海草が生えた岩場に次々と投げ込んでいた
約3センチに育ったアワビの稚貝を放流した=鶴岡市加茂
 アワビの稚貝の放流が5日から庄内の各浜で始まった。 「育てる漁業」 の一環として、 鶴岡市三瀬の県栽培漁業センターで育てられた稚貝が毎年放流されているもの。 6日は庄内沿岸7地区の岩場に、 合わせて約5万個が放された。

 アワビの人工種苗放流事業は1969年から始まった。 当初は同市今泉の県水産種苗センターで育てられ、 年間5万個ほどを放流。 その後も種苗・供給が進められ、 現在は年間30万個前後の稚貝が庄内浜に放流されている。 今年は遊佐町の吹浦や鶴岡市の由良、 温海町の鼠ケ関など沿岸1市2町の17地区に合わせて約25万3,000個が放流される。

 県栽培漁業センターで育てられた稚貝は、 1年から2年かけて体長3センチほどになったもの。 海に投げ込みやすいようにカキなどの貝殻に3−10個ほど付着させ、 波の穏やかな日を選んで放流する。

 この日、 鶴岡市の加茂地区では地元の漁師たちが4隻のいそみ舟に約30箱、2万4,000個の稚貝を乗せ、 アワビのえさになる海草が生えた岩場に次々と投げ込んでいた。 漁獲できる10センチほどの大きさに成長するまで4−5年かかるという。

 漁師の1人は 「大きくなったアワビが市場に出て、 その売り上げの一部が稚貝の購入金に充てられる。 夏場、 遊び半分でアワビを密猟していく人は育っていない稚貝も全部とっていく。自分たちにとっては死活問題」 と話していた。

 今年の放流は、 今月下旬まで各沿岸地区で続けられる。

(荘内日報社提供)
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