もっと詳しい山形の情報は e-yamagata.com TOPへ

平成16年10月7日(木)

藤沢作品 感動再び
山田洋次監督の 「隠し剣 鬼の爪」 庄内の四季随所に 特別先行上映会
「隠し剣 鬼の爪」 のラストシーン 山田洋次監督
先行上映会で舞台あいさつする山田監督 (右) と 「隠し剣 鬼の爪」 のラストシーン
 鶴岡市出身の直木賞作家・藤沢周平さんの小説を原作にした山田洋次監督2作目の時代劇映画 「隠し剣 鬼の爪」 の特別先行上映会が5日、 山田監督を招き、 鶴岡市中央公民館で開かれた。 詰め掛けた観客は山田監督が銀幕に描き出した 「藤沢世界」 を堪能した。

 今回の作品は藤沢さんの 「隠し剣」 シリーズの 『隠し剣 鬼ノ爪』 と、 男女の淡い恋を描いた 『雪明かり』 の2つの短編を基に山田監督が脚本化した。舞台は架空の東北の小藩・海坂(うなさか)藩。


 激烈な運命に巻き込まれていく下級武士・片桐宗蔵 (永瀬正敏) の侍らしさを貫こうとする生きざまと、 農民の娘・きえ (松たか子) との身分を超えた愛を軸に、 庄内の美しい四季の風景を織り込みながら幕末の小藩の人間模様を描いた。 前作 「たそがれ清兵衛」 と同様、 せりふは庄内弁。

 先行上映会は、 庄内ロケを行った地元で真っ先に鑑賞してもらおうと、 庄内ロケ実行委員会が企画した。 2回上映され、 合わせて約600人が鑑賞。 登場人物の心模様、 緊迫感あふれる殺陣などに見入った。

 舞台あいさつに立った山田監督は 「前作のたそがれ清兵衛はしっとりとした父娘の物語で薄墨色。 今回はラブロマンス。 若者たちの物語であり、 明るく色彩豊か。 ただ男女が手もつながない時代で、 恋愛を描くのは難しかった」 などと作品を紹介。 「皆さんに良かったと感じてもらえればうれしい。 大勢の方に観ていただけるよう願っている」 と述べた。

 上映後の記者会見で山田監督は、 観客の反応について 「いい顔をされていたので楽しく見ていただいたのでは。 月山のシーンは入れないと庄内の人が納得されないと思い、 最後のローリングタイトルも含め3回入れた。 庄内へのオマージュ」 と話した。

 また、 次回作については 「決定していないが、 2−3ある選択肢の中で、 もう1度藤沢作品をという気持ちは十分にある」 と意欲をみせた。

  「隠し剣…」 は23日から県内、 30日から全国公開される。

鶴岡東高3年の蓬田智樹君 国文祭 特別賞を受賞
梅雨空に単語帳広げふと思うアメリカの空とイラクの空を
 鶴岡東高校 (齋藤哲校長、 生徒661人) の3年特進科の蓬田智樹君が、 福岡県で開かれる第19回国民文化祭・ふくおか2004 (10月30日−11月14日) の文芸祭短歌大会の高校生部門で、 特別賞13賞の1つ 「国民文化祭実行委員会会長賞」 に選ばれた。 最優秀にあたる文部科学大臣奨励賞に次ぐ賞で、 同校では 「受賞は大変な栄誉」 と喜んでいる。 蓬田智樹君
蓬田智樹君

 同短歌大会は小、 中、 高校生、 一般の4部門で、今年4月1日から6月30日まで全国各地から作品を募集。 1万6,608人から約2万7,000首の応募があった。 このうち高校生の部には4,010人から6,274首が集まり、 先月7日に東京都で開かれた選者会議で特別賞に選ばれた。

 蓬田君の作品は 「梅雨空に単語帳広げふと思うアメリカの空とイラクの空を」 というもの。 受賞の知らせに 「自信を持って応募したわけではなく、 突然の知らせに驚いた」 と話し、 「普段から興味を持っている国際的な話題を題材に取り上げた。 字数が限られているので、 広がりのある言葉を用いた」 と語った。

 蓬田君はサッカー部のレギュラーで、 中盤の司令塔を務める。 成績も優秀で、 同校の福井孝重副校長は 「勉強とスポーツの両面で活躍してくれたことがうれしい」 と喜びを語った。

 表彰式は来月13日、 福岡県久留米市の石橋文化ホールで行われ、 各部門の上位3賞受賞者は翌14日の文芸祭合同大会でも表彰される。 蓬田君は試験の都合で欠席し家族が代理出席するという。

 同校では3年生を中心に約500首を同大会に応募。 蓬田君の特別賞受賞のほか、 2年生2人と1年生1人が入選を果たした。 入選者と作品は次の通り。

 ▽入選=天羽あすか (特進科2年) 「なぜ戦うなぜ殺し合う人の子は同じ大地で生きているのに」 、 荒井秀喜 (体育科2年) 「好きだから不安になって好きだから不器用だからそばにいるだけ」、 羽根田一矩 (特進科1年) 「なごり雪鳥海山に鍬かつぎ種まきじじい春つげにくる」

(荘内日報社提供)
これまでのバックナンバーはこちら
 
荘内日報 購読のお申し込みはこちらからどうぞ

もっと詳しい山形の情報は e-yamagata.com TOPへ
e−yamagata.com TOPへ