
「蝉しぐれ」のオープンセット。手前の建物は主人公・文四郎の家 |
10月に公開予定の映画「蝉しぐれ」のメーンロケ地となった羽黒町松ケ岡のオープンセットの一般公開が15日、始まった。近くの松ケ岡開墾場内に整備された「映画『蝉しぐれ』資料館」も併せてオープン。初日から地元ファンらが訪れ、時代劇の情緒あふれる空間を楽しんだ。
|
「蝉しぐれ」は、鶴岡市出身の作家・故藤沢周平さんの代表作の1つ。構想から10数年を経たという黒土三男監督が映画化に挑み、2003年秋に同地区の畑地約1万坪に江戸時代の普請組屋敷を建設。四季の情景を織り込むため、昨年初めから秋までほぼ1年かけて撮影が行われ、主演の市川染五郎さんや女優の木村佳乃さんらが訪れた。映画はすでに完成し公開は今年10月1日。 |

映画の名シーンやメーキングビデオが楽しめる映画「蝉しぐれ」資料館 |
|
映画のメーンロケ地とあって同地区には撮影前から観光客が急増。関係自治体などでつくる映画「蝉しぐれ」庄内ロケ支援実行委員会(酒井忠久会長)では、新たな観光スポットとして保存・整備しようと、一般公開に向けて準備を進めてきた。
これまで立ち入り禁止だったオープンセット内は自由に歩き回れるように開放。建物の内部には入れないが、4軒ある建物のうち主人公・牧文四郎の家として使われた家屋の内部はいろりなどの生活空間がのぞかれ、凝った舞台美術を間近に見ることができる。
また、近くの松ケ岡開墾場の五番蚕室を改修した資料館では、木造の建物を生かし、映画の名シーンや台本をびょうぶにしたオリジナル展示を中心に、メーキングビデオを上映するミニシアターを設置。訪れた人たちは、行燈の明かりを照明にするなど情緒あふれる空間でひと足早く映画の世界に浸っていた。
同実行委員会では、24日にオープニングイベントを予定しており、黒土監督や映画に出演した俳優らが訪れ、テープカットする予定。
オープンセットの見学は維持管理費協力金として200円を募る。資料館の入場は大人300円、中高生200円(小学生以下無料)。問い合わせは羽黒町役場観光課=電0235(62)2111=へ。 |