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庄内、夏の味噌汁

県外に住んだり、他地域に住んでいる方から「へー、面白いねー!」と言われ、初めて「これってここだけ?」という事実が明るみに出る食べ物ってありますよね。

もう9月で芋煮汁の季節が始まっていますが、庄内の夏~初秋の定番味噌汁を紹介します。

3種紹介しますが海鮮の具材を広げるともっとあります。
庄内で生まれ育った人間にとっては特に珍しくはないのですが、みなさんいかがですか?
食べたことはありますか?

だだちゃ豆の味噌汁

今はだだちゃ豆を知らない方は少なくなっていると思います。
この味噌汁を食卓に取り入れたら本当のだだちゃ豆通!

 よく洗っただだちゃ豆を普通の味噌汁の具同様茹でますが、「さやごと」です。さやからも旨みが出るためです。湯で時間はあくまで軽く。豆が柔らかすぎると美味しさを損ないます。そして、ダシ、味噌を入れて出来上がり!食べ方はお好みですが、だだちゃ豆の風味のきいたお汁を全部飲んでから、最後に豆をいただきます (*^_^*) 

だだちゃ豆の味噌汁
産直あぐりのレストラン「食彩あぐり」の味噌汁でいただけることがあります。(日替わり、季節限定)

とうもろこしの味噌汁

これは、見た目の豪快さにびっくりされるでしょう。
「輪切り」ですので。
上記のだだちゃ豆味噌汁と同じく、とうもろこしの粒だけでなく、芯からも甘い旨みが出ますので、汁も充分堪能します。子どもにも大人気の夏の風物詩です。

とうもろこしの味噌汁
こちらも「産直あぐりのレストラン(食彩あぐり)」の味噌汁として出ることとがあります。(日替わり、季節限定)

いげし(えげし)の味噌汁

内陸部に住む方は、いげし(えげし)を見たことも聞いたこともない方が多いと思います。
いげし(えげし)は、海草で、庄内沖でもよく採れます。
こちらでも以前紹介していました。
えげし・いげすの味噌汁

いげしの味噌汁

こちらは、いげしと合わせる定番である茄子の他に、みょうが、豆腐も入れて具沢山に仕上るのが好みだというAさんのご家庭の味噌汁です。こちらは夏の終わりとともに姿を消してしまいます。

えげし・いげすの味噌汁

えげし・いげすの味噌汁庄内には、夏ならではの味噌汁がいくつかあります。
・だだちゃ豆の味噌汁(さやごと入っています)
・とうもろこし(きび)の味噌汁(輪切りです)
・けんこ(貝。いがいなど、岩場で捕れる小さな巻貝など。海辺に住む人は食べないかも)の味噌汁
(もっとありそうですが、)

そして、「えげし(いげし/いげす)の味噌汁」です。

茶色~赤紫色の海藻類で、熱い味噌汁にさっと入れて食べます。
時間がたつと柔らかくトロンとしてしまうので、早めに食べてさくさくとした食感と海の香りを楽しみます。

えげしを入れる味噌汁は、茄子と決まっているようです(?)
茄子のシンプルな味が、えげしの風味を邪魔しないのかも。

夏の終わりとともに、その姿は魚屋さんから消えていきますが、乾燥したものがありまして、県外の方に喜ばれるお土産になっています。