東北公益文科大学 「現代と公益」より
4.油料として
 
 古代インドやエジプトでは油料作物としても栽培していました。
 紅花油(サフラワー油)に含まれるリノール酸と飽和脂肪酸との比率は70〜80%、4〜7%であり、リノール酸の不飴和脂肪酸を多く含んでいます。その他に、リノレン酸、アラキドン酸、ビタミンEが含まれていますので、食用油として用いられています。わが国では戦後アメリカ合衆国やイランからの輸入により、採油用としての栽培はなくなりました。
アメリカ合衆国は油料作物であり、カリフォルニア州は潅がい水利費が高いので、あまり水の使用量の多くない紅花が作付けされています。現在アメリカ合衆国ではこれにオレイン酸を含む紅花油料作物が開発され、機械播き、機械収穫でされています。
わが国は植物油として紅花油をアメリカ合衆国から輸入しています。インドでは昭和52年には採油用に栽培していました。
また日本では紅花油は乾燥性が高いので、ペンキや印刷インクに混入する油料としてビニールペイントが開発されるまで使用されていました。中国の古文書によりますと、扇の面に銀紙を張り、油を塗ると変色して金箔の代用になることが書かれています。
その他に伝統的な書道用の墨の原料として使われていました。わずかに紅花種子を搾って灯油を作り、その煤から作った墨は極めて上質であり、戦前までは文人客に知られていました。搾油粕は蛋白質含量が多いので、ブタやニワトリの飼料に使われていました。

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