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民田茄子
短編「ただ一撃」に主人公が「む、む、これは旨い」と言いながら、小茄子の塩漬けを食べる場面がある。これは鶴岡の名物でもある民田茄子をイメージしたものと思われる。
藤沢氏の生家からほど近い民田地区産の丸小茄子は、皮が柔らかく、塩漬けにして食べるとさっぱりとした風味でとても美味。
かの松尾芭蕉も「珍しや山を出羽(いでは)の初なすび」と詠んだといわれている伝統ある夏を代表する味覚である。 |
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だだちゃ豆
夏の味覚といえば、鶴岡名産のだだちゃ豆も有名。最近、枝豆の王様のように全国的に知られるようになったが、鶴岡では夏になるとごく普通に食べられていた。
実が厚く、甘味とコクと香りのある独特の味わいで人気が高い。
茹で上げた枝豆にサッと塩をふるだけの余計な過程を省いたシンプルな食べ方は、素材の旨さを最大限に引き出す。 |
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孟宗汁
春の終わりから初夏にかけては、湯田川の孟宗汁の季節となる。
コリコリとした歯応え、味噌と酒粕で味付けした独特の風味は、素朴ながらも奥深い味わい。
村の祭りやお祝い事にも欠かせない郷土の味である。 |
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日本海の海の幸
鶴岡では一年を通じて日本海の海の幸が味わえる。 小鯛や口細がれい、さくら鱒、ハタハタ、そして夏の旬の岩がきなど。
なかでも厳寒期に獲れる寒鱈を使った「どんがら汁」は庄内の冬の名物として知られ、身や骨、内臓などをブツ切りにして味噌で煮る豪快な郷土料理である。
「周平独言」には「ここに帰るときは、うまい魚が食べられると思って、怠惰な気持ちもいささかふるい立つのである。」と記している。 |

▲ 日本海の小鯛 |
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| 藤沢周平が愛した 鶴岡の悠久の味 |
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| 左の膳: |
民田茄子
だだちゃ豆
口細がれい
甘エビといかの刺身
しょうゆの実
孟宗汁 |
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| 右の膳: |
南禅寺豆腐
ごま豆腐
からげ
ずわいがに |
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| これら藤沢周平が愛した鶴岡の味覚は、今も昔もかわらず、人々の生活にしっかりと根付いている。 |
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観光パンフレット 「海坂藩(うなさかはん)の面影」海坂藩の味覚・鶴岡の味覚より
★日本経済新聞社主催「第3回 街歩きマップコンテスト」で日本観光協会賞受賞
発行:鶴岡市観光連盟(0235-25-2111) 鶴岡市観光案内所/鶴岡市観光物産課
制作:(株)メディア・エンタープライズ・エイジェンシー |
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