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海坂藩研究所 > 藤沢周平の世界を訪ねて > 3. 民田(ただ一撃)
はじめに
1 金峯山
2 高坂
3 民田
4 湯田川温泉
5 井岡寺
6 小真木
(日枝神社)
7 内川(筬橋)
8 総穏寺
9 大督寺
10 本町二丁目
(七日町)
11 庄内藩校致道館
12 鶴岡公園
13 家中新町
14 内川
(三雪橋)
15 大泉橋
16 龍覚寺
17 般若寺
18 善宝寺
(連載終了)
 「民 田」は、「ただ一撃」の中に出てくる、高坂に隣接した集落の名である。

 この地区で栽培される茄子は、小ぶりで味が良く「民田茄子」と呼ばれる庄内地方の特産品である。7月頃までは皮が薄い茄子を作り、浅塩で漬けると実に旨い。8月に入ると実の成り方が少なくなって皮の硬い茄子になる。「秋茄子は嫁に食わすな」と言われるが、藤沢周平は、硬い民田茄子の風味が好きだったようである。

「ただ一撃」では、舅の刈谷範兵衛と嫁の三緒が、茄子の漬物を食べている微笑ましい情景が描かれている。貧困の中でも美しい夫婦愛を描いた「たそがれ清兵衛」にも心を打たれたが、嫁と舅のこまやかな情愛に心温まるものが感じられる。
 民田茄子は、今では辛子漬がお勧めの庄内名物になっている。奥の細道の中で松尾芭蕉は、句会に出された初茄子を見て
「めずらしや山を出で羽の初茄子」
と名句を詠んでいる。
「ただ一撃」 民田の案内標柱  民田茄子畑
[DATA 2004.09.14]
関連リンク:
藤沢周平の世界を訪ねて
「Vol.6 小真木(ただ一撃)」


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