|
|
 |
|
|
 |
|
「民 田」は、「ただ一撃」の中に出てくる、高坂に隣接した集落の名である。
この地区で栽培される茄子は、小ぶりで味が良く「民田茄子」と呼ばれる庄内地方の特産品である。7月頃までは皮が薄い茄子を作り、浅塩で漬けると実に旨い。8月に入ると実の成り方が少なくなって皮の硬い茄子になる。「秋茄子は嫁に食わすな」と言われるが、藤沢周平は、硬い民田茄子の風味が好きだったようである。
「ただ一撃」では、舅の刈谷範兵衛と嫁の三緒が、茄子の漬物を食べている微笑ましい情景が描かれている。貧困の中でも美しい夫婦愛を描いた「たそがれ清兵衛」にも心を打たれたが、嫁と舅のこまやかな情愛に心温まるものが感じられる。 |
|
民田茄子は、今では辛子漬がお勧めの庄内名物になっている。奥の細道の中で松尾芭蕉は、句会に出された初茄子を見て
「めずらしや山を出で羽の初茄子」 と名句を詠んでいる。 |
|
 |
 |
| 「ただ一撃」 民田の案内標柱 |
民田茄子畑 |
|
| [DATA 2004.09.14] |
|
|
|